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視神経乳頭陥凹拡大

1. 人間ドックや検診で視神経乳頭陥凹拡大を指摘されたら…

人間ドックなどで眼底写真をとったとき、検査の結果で視神経乳頭陥凹拡大と記載されていることがあります。
緑内障の患者さんには視神経乳頭陥凹拡大があるため、それがある場合、緑内障を疑う必要があります。

2. 生理的視神経乳頭陥凹拡大

生理的視神経乳頭陥凹拡大とは、異常がない(治療の必要がない)のにも関わらず、陥凹の拡大を認めるものです。
検診における『視神経乳頭陥凹拡大』には
1)緑内障
2)緑内障以外の病気
3)生理的視神経乳頭陥凹拡大
の3つに分類されます。

視神経乳頭陥凹拡大では、検診の写真だけでは緑内障の有無の判断が困難な場合が多いため、眼科で精密検査を行う必要があります。
1)眼底検査
2)視野検査
3)OCT(Optical Coherence Tomography:光干渉断層計)
 
 上記検査にて緑内障か、それとも生理的視神経乳頭陥凹拡大かを判断します。緑内障の検査は痛みを伴いませんので安心してご来院ください。

3. OCT(光干渉断層計)の有用性

検査で緑内障ではない、あるいは生理的視神経乳頭陥凹拡大と判断された場合
1)異常なし(本当の生理的視神経乳頭陥凹拡大)
2)現時点は緑内障はないが、年齢とともに緑内障を発症する人
3)緑内障初期のため精密検査でも異常がでなかったが、将来、緑内障と診断される人
があります。
 この3)の可能性の判断にOCT(Optical Coherence Tomography:光干渉断層計)が役にたちます。

4. 生理的視神経乳頭陥凹拡大と判断された場合は…

緑内障の検査(眼底検査、視野検査、OCT(Optical Coherence Tomography:光干渉断層計))はその時点で緑内障の有無を判断するものであり、未来の発症の可能性までは完全にはわかりません。また、視神経乳頭陥凹拡大は小さくなることはありませんので、定期的に精密検査が必要になります。

緑内障は早期発見、早期治療で進行を予防できる病気ですので、数ヶ月から1年に1回は、視神経乳頭陥凹拡大と指摘されたことがある人は精密検査をおすすめします。