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花粉症
1. 花粉症とは
植物の花粉が眼や鼻などの粘膜に接触することによって、くしゃみ、鼻水、鼻詰まりなどの症状が出る季節性アレルギー性鼻炎、目のかゆみ、充血、めやになどの症状が出る季節性アレルギー性結膜炎が生じます。花粉症の治療で使用する薬には、内服薬、点鼻薬、点眼薬などがあります。
2. 季節性アレルギー性結膜炎(花粉症)
季節性アレルギー性結膜炎(花粉症)は、雑草、樹木やイネ科の植物の花粉が原因であることが多く、一定の季節に症状がみられることが特徴です。時期はスギが春先で、他には、ヒノキ(3〜5月)、カモガヤ(4〜9月)、ブタクサ(8〜10月)などです。
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3. 通年性アレルギー性結膜炎
主な原因としてはほこり、ダニや動物のフケなどのハウスダストがあります。原因は常に身の回りにあるので、季節に関係なく症状が現れます。梅雨から夏や冬に症状が悪くなることが多いです。
4.コンタクトレンズとアレルギー性結膜炎
汚れたコンタクトレンズを装用することでアレルギー反応を引き起こします。 また、アレルギー性結膜炎になっている方が、コンタクトレンズを装用すると、コンタクトレンズによって症状が悪化します。特にソフトコンタクトレンズは、汚れやすいため、アレルギー性結膜炎を生じやすくなります。
5.アレルギー性結膜炎の治療
アレルギー性結膜炎の治療には、抗アレルギー点眼薬とステロイド点眼薬がよく使われます。抗アレルギー点眼薬は、副作用が少ないため、第一選択となります。通常は抗アレルギー剤が使用され、重症の場合には弱いステロイド点眼薬を使います。
6.アレルギー性結膜炎の予防
花粉と接触しない=ゴーグルを着用したり、好天で風の強い日には外出を控えることで花粉を避けます。点眼による予防治療=花粉の飛散開始の約2週間前にある種の抗アレルギー点眼薬を開始すると症状が軽くすみます。
汚れたコンタクトレンズを装用しない。
7.春季カタル
春季カタルはアレルギー性結膜炎より重症型で、男児に多く見られます。春季カタルは、毎年春になると発症し秋と冬には症状が治まります。かゆみが非常に強く、角膜潰瘍ができて痛み、視力低下につながることがあります。
8.春季カタルの治療
今まで抗アレルギー点眼薬とステロイド点眼薬が中心でしたが、最近では免疫抑制剤であるシクロスポリン点眼薬も発売され、効果が見られます。効果が不十分な場合にはステロイドの内服や注射も行われています。