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コンタクトレンズ

コンタクトレンズは高度管理医療機器

コンタクトレンズは心臓のペースメーカーなどと同じ高度管理医療機器となっています。使用方法に誤りがあると、最悪、角膜炎で視力が0.1さえもでえない重篤な眼の障害がおこることがあるのです。そのため、平成29年には厚生労働省は、”コンタクトレンズ販売業者は、受診状況の確認、医師の指示に基づく販売、処方箋不要・検査不要は不適切とすること”を案内しました。

また平成26年には国民生活センターはカラーコンタクトレンズには通常のレンズに比べて問題が多くあることを公表しました。現在、カラーコンタクトレンズに関しては、我々眼科専門医が聞いたことのないメーカーのレンズが多く流通しています。通常の近視矯正用では聞かないメーカーに関しては信頼性に疑問を持ちます。

1.小売販売業者は、コンタクトレンズを販売するに当たり、購入者に対し、販売時に医療機関の受診状況を確認し、医療機関を受診している場合は、医師の指示に基づき販売すること。
また、購入者が医療機関を受診していない場合は、以下の事項について十分な説明を行い、医療機関を受診するよう勧奨を行うこと。その後、購入者が医療機関を受診している場合は、医師の指示に基づき販売すること。
また、医療機関を受診していない場合は、医療機関を受診するよう再度勧奨を行うこと。

2.小売販売業者は、販売に際しては、購入者に対し、医療機関の受診の必要性及び医師の指示に従って使用することを明確に伝達すること。「処方箋不要」「検査不要」等の医療機関の受診が不要であると誤認させるような販売行為は不適切であること。
(通知から抜粋)

上記の通知において

厚生労働省は、コンタクトレンズ販売業者は、受診状況の確認医師の指示に基づく販売処方箋不要・検査不要は不適切としています。

適切に使用してもアレルギー疾患等が発生してかゆみだけではなく、痛みも生じることがあります。また度数も変更してます。そのため処方箋には期限があるのです。それを無視するのは、少なくとも高度管理医療機器を取り扱う販売側には重大な問題があります。

コンタクトレンズ購入・処方までの流れ

1.問診で使用目的を確認して診察をします。
診察でドライアイアレルギー性結膜炎角膜炎などの有無を確認し、コンタクトレンズの使用に問題ないか検査します。診察で偶然、自覚症状が乏しい病気、例えば、緑内障網膜剥離などが発見されることがあります。
2.コンタクトレンズレンズの決定に必要なデータを調べます。
近視、遠視、乱視の程度を確認します。角膜に傷がある場合、ハードコンタクトレンズ装用者などはデータが不安定の場合があり、コンタクトレンズの検査が後日になる場合もあります。
3.コンタクトレンズレンズの選択
使用目的などから、コンタクトレンズの種類を決定します。角膜の乱視やアレルギー疾患の有無、生活習慣、年齢など考慮して、レンズの銘柄を仮選択します。
ソフトコンタクトレンズ、ハードコンタクトレンズがありますが、現在、ソフトコンタクトレンズの1日使い捨てソフトレンズ、2週間頻回交換ソフトレンズが主流となっています。他には、カラーコンタクトレンズがありますが、大きさ等により通常のレンズより眼の安全に不利な面がありますので、注意して銘柄を選択します。
また、カラーコンタクトレンズは通常のコンタクトレンズより問題が多いと独立行政法人国民生活センターから報告されまています。
4.トライアルレンズの装用・フィッティングの検査
トライアルレンズを目に装用して、レンズの動きや違和感など確認し、必要に応じて規格の変更や銘柄の変更等を行います。
なお、このトライアルレンズを装用する検査や確認、提供を医療機関以外で行うこと、つまり通常の販売店で行うことは強く禁じられています
1.コンタクトレンズは銘柄が違うと見え方や装用感が違う場合があり、角膜炎や結膜炎が発生、悪化することもあります。
特に遠近用(老眼用)、乱視矯正(トーリック)レンズでよく見られます。そのため、メーカーはトライアルレンズを用意していますが、高度管理医療機器のため、医療機関以外での提供、装用確認は、強く禁止されている違反行為です。通常の近視用のレンズでも起ることがあるため、医療機関で必ず診察して装用しましょう。
2 コンタクトレンズにリコールがかかる場合があり、ときにはメーカーによる保障が行われます。
コンタクトレンズが高度管理医療機器のため、信頼できるメーカーのコンタクトレンズを選択しましょう。なお、メーカーには製造と販売の2種あります。トラブル等の対応を考えると、両者とも社会的に信用できるメーカーを選択するべきと考え、トライアルレンズを用意しております。
5.コンタクトレンズの取扱指導
コンタクトレンズのつけ方・はずし方、洗浄方法など使用方法の説明を受けます。
一番重要なのは、使用期限を守ること、コンタクトレンズを装用した状態で寝ないこと、眼の調子が悪いときは装用せずに眼科に受診することです。また、誤った洗浄方法を行っている場合もあります。
6.コンタクトレンズ処方箋に基づいて購入する
処方箋に基づき、医療機関もしくは販売店で入手します。
・コンタクトレンズ販売には、1回に大量にレンズを購入する方式や長期販売契約もあります。度数の変動や病気でコンタクトレンズを中止したり、変更しなければならない場合があります。
購入・返品条件契約解除等(解除できない期間、解除可能な期間、本当に安い価格なのか等)の条件など確認して購入しましょう。また、度数さえわかれば違う銘柄でも販売するというのは、かなり問題のある販売方法となりますので注意してください。

コンタクトレンズによる感染症

角膜炎は 見え方に障害を残す場合があります。管理さえきちんとすれば予防できることが多いです。角膜炎を起こす方は、ほとんど全員適切な管理をしていない人といえます。
管理が不安な人はハードレンズか1日使い捨てタイプのソフトレンズの方が無難だと思います。